ミノキシジルは、フィナステリド、デュタステリドと並んでAGA内服治療の柱となる薬剤です。
フィナステリドはテストステロンをDHTに変換させないようにして、男性ホルモンの毛根への攻撃を抑える働きがあります。
つまり、男性ホルモンの影響による抜け毛を防ぐ効果です。
これに対し、ミノキシジルには発毛効果と育毛効果がみられます。
イメージとしては、フィナステリドで抜け毛を抑え、ミノキシジルで毛を伸ばし育てていくという感じですね。
ドラッグストアでミノキシジルの外用薬(塗り薬)はリアップとして簡単に購入することができますが、やはり外用薬単独よりは内服薬を併用するほうが、ずっと効果は強いです。
しかし日本国内の薬局ではミノキシジルの内服薬は販売されておりません。
そのため、ミノキシジルの内服薬を入手するためには、医療機関を受診して処方してもらうか、個人輸入で購入するかしか方法がありません。
しかしここで問題があり、医療機関の中でもAGA専門のところでないと、ミノキシジルの内服薬をおいていない場合が多いのです。
また個人輸入では、粗悪な品質のミノタブが出回っているのが大きな問題になり、注意を喚起されている状態です。
ミノキシジルの副作用は、浮腫み、動悸、多毛、初期脱毛がよく知られていますが、多毛・初期脱毛以外はそんなに頻度は多くありません。
お酒を飲んだ後にミノキシジルをのむと、動悸が出る可能性が高いので、夜お酒を飲む人は朝ミノキシジルをのむようにすると、動悸は出にくくなります。
また多毛や初期脱毛は副作用というよりも、ミノキシジルが効いていることの現われでもあります。
多毛は薬をやめたら元に戻りますが、効果もなくなってしまいます。
初期脱毛は、本来抜けるはずだった毛髪を早めに脱毛させている状態ですから、同じ毛根からすぐ発毛してきますので心配は要りません。
浮腫みは女性のほうが多いような印象ですが、夜のんでいた薬を朝飲むようにすると引いてしまう人が大半で、中止する必要があることまではほとんどありません。